Human-Computer Interaction (HCI) とは
HCIとは、「人とコンピュータの相互作用(インタラクション)」を研究する学問領域です。スマートフォンやウェアラブルデバイスなどが日常に溶け込む現代において、人がコンピュータを用いて何かを達成しようとするとき、ストレスなく快適に情報をやり取りできるインタラクションデザインが不可欠です。特に近年は人工知能技術の発展により、自律的に人と関わるエージェント(対話システムやロボットなど)も普及し始めています。HCIの重要性がますます高まるなか、私たちの研究室では、コンピュータがいかに人を支援できるかを追求し、便利で使いやすいシステムの開発と、心理実験などを通じた検証と人間理解の両面から研究を進めています。
- アバター:人が楽しく働くための操作型ロボット研究
- ITACO:人に寄り添い生活を支援する自律型エージェント研究
- Entertainment Computing:人に新しい体験を提供するインタラクティブシステム研究
アバター:人が楽しく働くための操作型ロボット研究
人手不足などの社会課題への対応策として、人が遠隔地からロボットやCGキャラクターを操作して働くアバターの活用が期待されています。しかし、操作しやすいインタフェースのデザインや、人の操作とアバターの自律機能が協調する半自律システムは未だ発展途上です。当研究室では、単なる操作性だけでなくインタフェースにゲーム的要素を取り入れるなど、人の負担を減らしつつも主体性を奪わない仕組みをデザインしています。また遠隔操作だけでなく、人が隣にいるロボットを適宜操作して共働する近接操作型アバターの研究も行っています。これらの研究を通じて、人の意欲や能力を最大限に引き出す人とアバターの共働関係を目指しています。
ゲーム化されたアバター操作インタフェースの開発

傍にいるロボットを操作しながら共働できる近接操作型アバターの開発

半自律型アバターに対する操作者の認知の変化
遠隔地のアバターを快適に操作するためのインタフェースデザイン
ITACO:人に寄り添い生活を支援する自律型エージェント研究
人をサポートするエージェントでは、音声対話のみで済むタスクや、家事など物理的身体が必要なタスクなど、状況によって求められる身体性が変化します。そこで、スマートフォン、ロボット、ウェアラブルデバイスなど、身の回りのあらゆるデバイスに乗り移り(憑依)しながら、ユーザの生活を切れ目なくサポートできるITACOエージェントを開発しています。システムの実装に加え、様々に身体を変えるエージェントを用いた実験を通じて、人とエージェントの信頼関係において身体性がどのような役割を果たすのかを明らかにすることを目指しています。
様々なデバイスの追加・変更が容易なシステム基盤の開発
ユーザがエージェントの乗り移りを認識できるインタラクションデザイン

Entertainment Computing:人に新しい体験を提供するインタラクティブシステム研究
エンタテインメントや芸術の視点を取り入れ、情報技術を用いた「楽しさ」や「新しい体験」の創出を目指しています。研究室の中だけに閉じず、実際に社会で使ってもらえるインタラクティブシステムを本気で開発します。多岐にわたるテーマを扱いながら、「楽しいとは何か?」「面白いとはどういうことか?」という根源的な問いに対し、システム開発と心理評価を通じてアプローチします。
VRアバターへの身体所有感覚を高めるためのインタフェース

未経験者でもプロのような漫才実演が可能になる漫才カラオケ

セルフメンタルヘルスケアのための吹き出しカウンセリングシステム
